超音波検査で卵胞の状態を確認し、必要に応じて排卵誘発剤を処方いたします。
月経周期の中で、最も妊娠しやすい性交渉のタイミングをご存知ですか?
実は、排卵する数日前、正確には 排卵3日前〜1日後 と言われています。
これは、卵子は排卵後おおよそ 24時間程度 しか受精可能な状態を保てないためです。
一方で精子は、膣内に射精された後も 3日間 ほど受精能力を保つため、排卵前から精子が卵管内に待機している状態が望ましいです。
ご自身で排卵日を予測する場合、アプリを使用したり、基礎体温や排卵検査薬を活用することができます。
しかし、卵胞発育や排卵の様子は毎月変化するため、自己測定での排卵日予測は正確性が劣る可能性があります。
タイミング療法では、卵胞の大きさ(超音波検査)とホルモン値(血液検査)をモニタリングしながら、排卵の時期を正確に特定します。
排卵日に合わせて、医師が最も妊娠しやすいタイミングでの性交渉を指導し、アドバイスすることで、自然妊娠を目指します。
タイミング療法は、以下に当てはまる場合が適応となります。
・比較的若年で、不妊期間が短い
・女性では、卵管検査 に異常がない
・男性では、精液検査 に大きな異常がない
・その他不妊検査で大きな異常がない
・医師の指導日に性交渉が可能
タイミング療法を3〜6ヶ月続けても妊娠しない場合は、人工授精などへのステップアップの検討をおすすめします。
タイミング療法では、内服薬を使用しない「自然周期」と、排卵誘発剤(クロミフェンやレトロゾール)を使用する「排卵誘発周期」があります。
通院回数:1~3回/周期
成功率:約10%程度
月経開始1~5日目
超音波検査で卵胞の状態を確認し、必要に応じて排卵誘発剤を処方いたします。
月経開始10~13日目
超音波検査やホルモン検査を組み合わせ、正確な排卵日を予測します。予測排卵日に確実に排卵をさせるために、排卵を誘起する点鼻薬を使用することがあります。
タイミング指導
ご案内したタイミングで性交渉を行っていただきます。妊娠しやすいのは、排卵の3日前〜1日後と言われています。
妊娠判定
予定日より月経が遅れた場合は、妊娠検査薬を使用し、妊娠の確認をしてください。
陽性になった場合は、詳しい検査を行いますので、ご来院ください。